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手足の先が氷みたいに冷たくて夜もよく眠れない・・・。

という冷えは更年期に急増します。

それは更年期の血行不良が影響しているからなんです。

では、手足の先が氷みたいに冷える 末端冷え性はどのようにすれば改善・緩和するのでしょうか?

末梢の血管が収縮して血流が悪くなっていることが原因

末端冷え性タイプの人の特徴。
それは足の指先の体表面温度が低いことです。

確かに寒い冬に素足でいると、末端冷え性タイプの人は氷のように冷たいんですよね。
そのまま寝ると、夜中に突然足がつって目が覚める。
なんていうこともあります。

体表面の温度が最も高いとは体幹部。
おなかやわきの下、鼠蹊部などいずれも温かいのですが体の末端に向かってゆくほど温度が低くなっていきます。

足の甲の温度はわきの下のマイナス10度くらいが普通。
36度だったら26度程度ということですね。

さらに足の甲の真ん中と足の指先の温度差は1,2度程度のはず。

しかし末端冷え性の人は足の甲に比べて足先の温度が5~7度低いんです。

足の甲から足先までの距離は約10cmほどとごくわずかです。
にも関わらず、この短い距離で体表面の温度がこれだけ差があるのは やっぱり異常です。
ひどくなると足先の温度が20度以下ということも・・・。

あなたの骨格に問題があるのかも

原因を調べたところ、骨格に問題があるのではないかというデータがあります。

女性にはひざ下O脚の人結構多いんですが、更年期を過ぎてくると骨ももろくなり
体の骨格自体が変化してきます。

この影響から末端冷え性になってしまうことがあるのです。

ひざ下O脚は血管が圧迫され末端が冷えやすくなってしまいます。

整形外科的にいわれるO脚は両ひざが外側に湾曲し、左右の足のくるぶしをそろえたときに
ひざが触れ合わない状態。
しかし末端冷え性の場合にはそうではなく
骨盤が前掲し、太ももが内側になり、ひざから下の下腿部分が外側に、
結果、左右のひざはくっついていても、そこから下がO脚状態ということ。

星座姿勢を崩し、ひざから下を外側に出してぺったり床に座るいわゆる女の子すわり。
この姿勢は男性は非常に苦手な人が多いのですが、女性はいとも簡単にできます、

しかしこの姿勢が習慣化してしまうと太ももが内に入り、ひざから下が外に向きやすくなってしまいます。

この結果、足の甲、くるぶし、ひざの裏などの欠陥が圧迫され、結果、血流が悪くなります。
足関節が外販して小指がそりやすくなるため、くるぶしがさらに圧迫されて血流が悪くなり足先はどんどん冷えていってしまいます。

先のとがった靴やパンプスなどをはいているとますます血行は悪化してしまいます。

こうなると腹巻も温かい食べ物も役に立たない

このような状態になってしまうと、腹巻でおなかを温めたり温かいものを食べたりしても足先は一向に温まりません。
さらに女性は男性に比べ筋力が弱いあめ、末端冷え性を引き起こす原因になってしまうのです。

全身の血液は心臓のポンプ作用により循環しています。
立った状態のときに、心臓の鼓動で押し出された動脈血は重力に従い速やかに末端まで移動しますが、毛細血管から静脈に入り心臓に戻ってくるときには重力に逆らい上昇しなければならないのです。

これを心臓のポンプ作用だけでは負担が大きすぎます。

そこで体は下肢の筋力を利用し血管回りの筋肉を収縮、弛緩させることで血管を刺激し血液を心臓へと戻そうとするのです。

筋力のある男性は自然とこのシステムが作動するため
多少血管が圧迫荒れても自力で結構を促すことができます。
とくに運動習慣がなく筋力の弱い女性はそれができずに血管が渋滞したままとなります。

これらの理由から末端冷え性となってしまうのです。

さらに悪化し、足がむくむようになり、放置しておくと下肢静脈瘤の原因になることもあります。
ちなみに、下肢静脈瘤も男性は非常に患者数が少ないのですが、それもふくらはぎのポンプ作用が影響しているのです。

末端まで血行を促すために末端を温めましょう

足首をしっかり温めるレッグウォーマーや5本指ソックスがおすすめ。

レッグウォーマーで足首を温める

末端が冷えるという場合、レッグウォーマーなどで足首周辺を冷やさないようにする方法が有効です。

足の付け根からつま先まですっぽり包むタイプのタイツやストッキングのほうがいいんじゃない?
と思うかもしれませんが、着圧度の高いストッキングなどは逆に血管を圧迫してしまうため、あまりオススメできません。

冷え性対策の基本として、皮膚のすぐ下に血管が通っている「首」とつく場所を冷やさないことが大事。
つまり首のほかには手首・足首です。

とくに眠るときのレッグウォーマーはおすすめ。
足首を冷気から守りつつ、足の裏から体の熱を放熱できるので体温が下がり安眠できます。

更年期のホットフラッシュがある人も、冷えのぼせという言葉があるように
レッグウォーマーはおすすめです。

5本指ソックスで足先を温めつつ解放

窮屈な靴の中で四六時中圧迫されている足指を解放するには5本指ソックスがおすすめ。
固まった足指の関節をやわらげ血行を促進してくれます。

できれば保湿性と吸湿性の高いシルク素材のものが理想的。

ただし、あまりきついソックスは逆効果です。
足首を締め付けてしまうと指先への血行が滞りますから、できるだけルーズなタイプのものを選びましょう。

足先を温めても全然効果がないときは、おなかが冷えている可能性があります。
その場合には腹巻も使ってお腹を温めつつ末端冷え性対策に努めましょう。

骨格を整えよう

骨格のねじれを自分で矯正。圧迫されている血管を解放して末端冷え性を改善しましょう。

外反母趾の予防・改善に努めよう

小指が反るのではなく、親指が小指側に屈曲し、「く」の字の形になる外反母趾。
女性にとっても多い外反母趾も立派な骨格の乱れです。
外反母趾もまた末端冷え性の原因の1つ。

多くは足と靴があっていないことから起こるのですが、とくにヒールを履く機会が多い人は要注意。
フラットな靴と比べヒール高4cmで爪にかかる荷重は約1.5倍。
9cmともなると約3倍にもなります。

本来であれば足指は開いて踏ん張らなければならないのですが、靴の爪先が細いために親指がくの字に曲がってしまうのです。