更年期に入ったからと言って、いきなり生理が止まるわけではないので
当然、生理不順という症状が起こります。

どんな生理になれば更年期なんだろう??と気になるとは思いますが
まずは生理不順に対して、きちんとした知識を持っておきましょう!

そもそも生理不順ってどんな生理をさすの?

更年期,生理不順

生理不順とは、月経周期異常・経血量の異常を指す言葉です。
つまり
生理周期が長い・短い
生理の時の経血の量が多い・少ない
生理の期間が長い・短い
といった症状をいいます。

普段から基礎体温を着けてチェック!

更年期でもないのに生理不順を放置しておくと不妊の原因になります。
また病気が原因となり生理不順が起きていることもあります。
生理不順なのかどうか、を知るためには基礎体温をきちんと計測し、自分の生理と体を把握しておきましょう。
基礎体温からわかることはたくさんありますよ

生理不順から考えられる病気

生理不順にもいろいろあります。

ここでは一般的に言われる生理不順について触れておきます。
あてはまるものがあって、明らかにおかしいと感じる場合には婦人科で診察してもらってください。

生理不順の症状:頻発月経

頻発月経とは、月経周期が常に25日以内で生理周期が短く頻繁に生理が来てしまう状態をいいます。
ホルモンの分泌や血液の循環が悪く放置しておくと不妊症の原因となることも。

排卵がある場合と、無排卵の場合があるため、注意が必要です。

・排卵がある場合の頻発月経・・・卵胞きと黄体期が極端に短い
・排卵がない場合の頻発月経・・・正常な生理に対し、量が少なく、だらだらと2週間続くことがあります。

生理不順の症状:稀発月経

稀発月経は月経周期が常に36日以上に1度(年間9回以下)で生理周期が長い生理不順。
定期的に排卵があり、毎回きちんと排卵していれば問題はありません。

ここで基礎体温が役に立つのです。
基礎体温を測れば排卵があるかどうか確認することができます。
更年期に入ると、この稀発月経になる女性が多く、
妊娠したのか?更年期?と不安になる方も多いため、基礎体温表はつけておきたいところです。

若い女性の場合で年に3回程度しか生理が来ない場合には
卵巣・脳下垂体の機能不全が疑われます。
この場合にはすぐに婦人科にかかるようにしてください。
放置しておくと無月経や不妊症の原因となってしまいます。

生理不順の症状:月経過多

月経過多とは月経周期は正常ではあるものの
経血量が異常に多い生理不順です。

レバー状の血の塊がある・ナプキンでは経血量を受け止めきれない
このような場合には子宮筋腫・子宮内膜症・子宮腺筋腫などが疑われることもあるため、婦人科に受診しましょう。

生理不順の症状:過少月経

過少月経とは経血量の少ない生理です。
月経周期は正常ではあるにも関わらず経血量が異常に少なく1,2日で生理が終わるもの。
過少月経の原因には子宮発育不全やホルモン分泌異常・無排卵などが考えられます。

ピルを日常的に服用している場合にも過少月経になることがあります。

更年期には、この過少月経になってゆき出血量も徐々に少なくなってゆきます。

生理不順の症状:続発性無月経

続発性無月経はふと気が付いたら生理が来ない、
生理は来たけれど何らかの原因から無月経になってしまう というものをいいます。

これは若い女性にとても多いといわれ、問題視されているもの。
過激なダイエットやストレスからのホルモンバランスの崩れ
などが原因と言われています。

若い女性で妊娠?と思っていたら実は無月経だったということもあります。
ですから、生理が来なくなってしまったらすぐ婦人科に診察してもらいましょう。
不妊症の原因になってしまいます。

病気が原因と考えられる場合には
高プロラクチン症、甲状腺の病気、糖尿病、腎臓病などが考えられます。