更年期前後、閉経前には生理不順になります。
月経周期の短縮・遅延が起き、生理回数が減少し、最終的に閉経に至ります。
これが更年期の生理不順です。
更年期に生理が1年以上訪れない場合には「閉経した」とみられます。
生理不順(月経不順)とともに卵巣から分泌されるエストロゲン(卵胞ホルモン)も分泌量が低下します。
が、このエストロゲンの分泌が停止した時に更年期が完了した、と考えられています。
更年期の生理不順の特徴
生理不順は更年期初期の特徴的な症状です。
生理不順を経ずに突然生理が止まってしまう人もいますが、多くの人の場合には生理不順を経験し、それを経て生理が止まります。
生理不順⇒閉経
更年期の生理不順は、月経周期が短縮した後に月経周期が遅延、または合併症状が現れ、閉経します。
月経周期の短縮とは、生理予定ではないのに頻繁に生理がくる頻発月経をさし、月経周期が31日から40日、50日と遅くなっている生理を稀発月経といいます。
閉経になるまでの期間に起こる頻発月経と稀発月経は、おもに卵胞期と黄体期の短縮が原因とされており、その期間は2~8年ほどにわたることが多く、閉経後の数年を加えると、8~10年となります。
更年期の期間が8年~10年と言われているのは、このためです。
更年期の生理の際の経血量の変化
更年期のころの生理は経血量にも変化が現れます。
出血量が多い「過多月経」や少ない「過小月経」と言われるものです。
また生理ごとに経血量が多い、少ないなどの変化も現れます。