更年期障害の症状、というとのぼせやほてりといった発汗や頭痛など不快な症状を思い浮かべる方が多いのですが、実は更年期の時期に一番多いといわれているのは生理の問題なのです。
更年期前後には月経過多と言われる月経量が増える、大量になるといったものや
生理の期間自体が長すぎる症状です。
私も経験あるんですが、生理が2週間以上続いたときには、更年期だ、と理解していても不安でしたね~・・・。
ただ、こうして
更年期だから仕方がない、更年期だからこういう生理もあるんだ
と勝手に自己診断、自己完結するのは非常に危険です。
生理の量が多くなってきたら放置しないこと
私も2週間以上のながい生理(おそらく不正出血と生理)を経験しましたが
それまで不正出血も経験なければ
月経過多になったこともなく、
普通の生理が毎月来ていたんです。
だから、つい放置してしまいました。
しかし、私の母は48歳の頃、私と同じように生理の量がどんどん増えていくことに対して、期間は普通の生理と同じくらいだから、と忙しさにかまけて放置してしまいました。
結果、出血量だけ半端なく、仕事にも行けないほどになり、
なぜか生理が多いことを忘れて くらくらする 立ちくらみがするといって
普通の内科に診察を受け、内科のほうでも「再生不良貧血じゃないか?」という疑い^^;
しかし、違う先生が もしかしたら婦人科に一度行ってみてはいかがですか?
と言ってくれたことがきっかけで婦人科に行ったところ子宮内膜症と子宮筋腫だったんです^^;
わかるまで1年以上苦しんでいたようです。
経血量の多くなる婦人病とは
月経が長すぎるといったばあい、8日以上生理が続くことが多いようです。
更年期の月経過多は更年期によるホルモンバランスの乱れから生じることがほとんどですが
子宮筋腫・子宮内膜症・子宮腺筋症が原因なことも考えられますので、
生理が長引く、月経時の経血量が異常に多いといったときには専門医に診察を受けましょう。
子宮筋腫とは
子宮の筋肉にできる良性の腫瘍が「子宮筋腫」です。
子宮筋腫にかかる女性はかなり多く、私の友人は26歳で出産前に子宮筋腫が見つかり、帝王切開とともに筋腫を取り除いたそうです。
つまり、更年期女性だけがかかるわけではない、ということ。
子宮筋腫のできる場所は子宮壁の内側・外側・筋肉層の中・子宮頸部など。
子宮筋腫の大きさは数センチからボールぐらいまで大きくなるなどさまざまなようです。
子宮筋腫は良性の腫瘍ですが、悪性に転換し癌になる、ということはありません。
だから、筋腫が発見された!と慌ててすぐに手術!と焦る必要はありません。
ですが、逆に我慢しすぎると、経血量の増加から貧血になったり、貧血から不整脈などの症状が引き起こされて、貧血や不整脈が治るまで手術もできなくなってしまう、という悪循環に陥ることもあります。
子宮内膜症
子宮筋腫と同時に子宮内膜症にもなっていた母なのですが
子宮内膜症も若い女性にも現れます。
子宮内膜症とは、子宮の内膜が病気になる、異常が起きるといった病気ではなく
子宮の内膜以外(たとえば、子宮筋層や骨盤の中や腸といった場所)に子宮内膜が存在し、増殖してしまう病気です。
子宮内膜症の発生は20代にもっとも多くみられます。
子宮内膜症は女性ホルモンのエストロゲンに依存する依存性の病気なので、生理があればあるほど発育してしまいます。
子宮内膜症になると、妊娠しにくくなってしまうため
異常がみられたらすぐに婦人科に行くべきでしょう。
子宮腺筋症
子宮腺筋症(内性子宮内膜症)は子宮筋層内に子宮内膜が入り込んでしまう病気です。
子宮腺筋症の症状は、強い生理痛や月経量の過多があります。
重い下腹部痛、月経時以外の腰痛、性交痛、排便痛で、子宮腺筋症が進行すると、強い生理痛や生理の量の過多により貧血を起こしてしまう、など、日常生活にも支障をきたしてしまったり、不妊症の原因にもなります。