更年期前後だけではなく、PMSに苦しむ女性は多く
生理前に頭痛がする、眠くなる、憂鬱感がひどいという症状が多いようです。

昔はこんな症状はなかったのに・・・という人も多く
更年期からなのかPMSなのかわからないこともあります。
確かにPMSと更年期の症状は似ています。

更年期にさしかかったらPMSに・・・

若年性更年期障害
更年期とPMSの決定的な違いは
PMSは生理が始まる前に起こるものなので、生理がくれば治まります。
更年期は年齢による女性ホルモンの減少から起こる症状(更年期障害)なので、
閉経前後 ホルモンバランスが
減少したことに対して体が慣れてくるまで続きます。
このページではPMSについて原因や症状、つらさの緩和方法について書いていこうと思います。

月経前症候群 PMSとは

月経前症候群(PMS)は生理前の高温期における体調不調の総称です。
生理前の3~10日前くらいから疲れやだるさ、関節痛、頭痛、便秘、ニキビ、下腹部痛といった体に現れる症状や不安感、落ち込み、イライラ、不安感などの精神的な症状が現れます。
これらの症状は月経がはじまる、または終わると自然に治まります。
しかし、この症状が毎月起こるのです。これはとってもつらいし、生理がくることにさえおびえてしまい、結果的に、PMSが来ることでのストレスからほぼ毎日イライラが止まらなくなってしまう人もいるのです。

PMSが起こるはっきりとした原因はわかってはいません。
しかし、女性ホルモンが関与していることは判明しています。
月経前の不快感がある人は約85~90%にもおよび、
日本国内の女性は約2人に1人はPMSを体験しているのではないかと言われています。

PMSの症状

生理が始まる前は心身ともに不安定になっていることが多く
これはホルモンバランスの乱れも影響しているようです。

症状:頭痛・腹痛・乳房の腫れ・にきび・むくみ・便秘・下痢・神経痛・やたらと眠い・逆に不眠になる・憂鬱感・無気力・集中力の低下・吐き気

などなど様々な症状が起こります。

PMSの原因は

PMSの原因ははっきりと解明されていないものの、ホルモンの影響、ビタミンやミネラルの欠乏などではないか、といわれています。

PMSに影響を与えるホルモンは女性ホルモンのうち「プロゲステロン(黄体ホルモン)」ではないか、といわれています。
プロゲステロンの役目は妊娠の後、妊娠を継続させる働き。(もちろんそれだけではありませんが)
プロゲステロンの多い時期は黄体期、と呼ばれ体内に水分を余分に貯蓄しようとするため、人によってはむくみが出たり、精神的にも不安定な時期となります。
生理前2週間はプロゲステロンの最盛期です。
PMSの原因には、このプロゲステロンが関与している、と考えられています。

ec65a377103f9ef9e61abc6781548ebd
*参考画像:http://cosme.beauty.yahoo.co.jp/skinlab/detail/128/

PMSになりやすい人とは

全員が全員PMSになるとは限らないものの、PMSの症状に悩まされたことのある女性、
毎月悩んでいる女性は多く、「これのせいでなりやすいのだ!」と断定することはできませんが
傾向として捉えることはできているようです。

PMSはストレスや体調によっては重くなりやすくなります。
特に育児や仕事、家事で忙しい30代、恋愛や仕事などでストレスを抱えてしまいやすい20代の女性には多くみられます。
初潮が早かった人は10代後半から年齢とともに症状が強くなった人もいれば
出産前はひどかったけれど産後はそうでもなくなった人
40代まで悩まされている人も少なくありません。

  • 負けず嫌い
  • 几帳面で神経質
  • 完璧主義
  • 体力がない
  • 疲れが取れにくい
  • 免疫が低下している
  • 自律神経が乱れている
  • コーヒーや甘いものが好き

特に、コーヒーや甘いものなどの嗜好品の摂取量が多い人と、几帳面・神経質な性格の人は
なりやすい傾向があると調査でわかっているようです。

PMS対策

体質改善がおそらく一番よいのではないかと思うのですが
一人ひとりの症状が異なる上に原因もさまざま多岐にわたるため、
対症療法で過ごしている人も多いようです。

参考程度ではありますが、対策を掲載していきます。

サプリメントで対策

PMSという言葉が一般的になってきたため、近年では研究も進められておりPMSに効果のある成分がわかってきました。
以下のサプリメントが効果があると考えられているサプリメントです。

プラセンタ

私もそうですが、生理前に頭痛が起こることが本当によくあります。
プラセンタを飲んで生理痛が軽くなった、頭痛が起こりにくくなったという人が多いので
プラセンタで楽になるかどうか 試してみてくださいね。

テアニン

PMS対策にはお茶などに含まれる「テアニン」が有効です。
お茶にはカフェインが含まれていますがPMSのイライラ・無気力・不安感に対して効果があるようです。

γリノレン酸

なんとなく聞いたことのある成分ではないでしょうか。
PMS症状を訴える人の多くは、γリノレン酸の血中濃度が低いことが明らかにされています。
リノール酸の含む食品を取ると、生理活性の高いγリノレン酸に変換されます。
γリノレン酸はマヨネーズやサラダ油に含まれるリノール酸の摂り過ぎ、コレステロールの摂り過ぎ
ホルモンバランスの乱れ、アルコールの摂取などによって変換がストップしてしまい体内の
γリノレン酸の濃度が低下してしまいます。
これにより、PMS症状を招いてしまうのです。

つまり、γリノレン酸を含んだ食品を摂ればよいのですが、なかなか豊富に含む食品はないため、γリノレン酸を含んだサプリメントや、月見草オイルのサプリメントなどから直接摂取しましょう。

チェストツリー

チェストツリーにはホルモンバランスを正常に整える働きがあります。
プロゲステロン不足のために起こる症状の緩和をしてくれる効果があります。
生理前の胸の張りや痛み、むくみや便秘、イライラなどPMSの症状緩和に効果があり、毎日摂取することでホルモンバランスを正常に整える手助けをしてくれます。
ただ、即効性はなく効果が現れるまで2,3ケ月はかかることもあるので気長に続けてみてください。

PMS 月経前症候群の詳細はこちらから

低用量ピルでのPMS対策

PMSの対策、改善策として 知られているのが低用量ピルではないでしょうか。
低用量ピルには避妊薬という役目だけではなく、生理痛を緩和する効果があります。
低用量ピルの服用で生理前のホルモンバランスの乱れによる変化が少なくなります。

ネットで購入もできますが、必ず医師と相談の上、処方してもらってください。
*低用量ピルが体質に合わないという方もいます。

漢方によるPMS対策と改善

漢方には気・血・水といわれる概念があります。
PMSも漢方では、この3つのバランスが崩れることから起きる、と言われています。

PMSのための漢方治療では問診や腹診が行われ、それを元に気・血・水のなかの異常な部分を考慮し、漢方薬を処方してくれます。
漢方薬も更年期の治療と同様、さまざまな症状に対して効果があるためPMS改善に向いています。

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

比較的体力のある人向け・・・おなかの張り、冷え

加味逍遥散(かみしょうようさん)

虚弱な人向け・・・不眠・イライラ・頭痛・肩こり

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

疲れやすい、体力があまりない人向け・・・疲れやすい・腰痛・むくみ

通導散(つうどうさん)

比較的体力があり便秘気味な人向け・・・不安感・不眠・便秘・生理不順

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)

神経質・几帳面・鬱気味な人向け・・・顔色が悪い・冷え性・疲れやすい

温めてPMS緩和

重い生理痛の原因となるものの1つに子宮の冷えがあります。
子宮を冷やす原因には冷たい飲み物を飲んだり、脚を露出するようなスカートをはいていたり
また長時間の座り姿勢なども子宮を冷やす原因になります。
長時間同じ姿勢でいると血行不良になりPMSを悪化させてしまう要因になります。

手軽にできる体の温め方
  • 蒸しタオルで首を温める
  • 厚めの靴下を履いて足首を温める
  • 湯船につかって結ったり温まる
  • ホッカイロで腰や下腹部に貼る
  • 仙骨(お尻の真ん中にある しっぽの名残と言われている骨)を温める。仙骨を温めるとエストロゲンが分泌されやすくなります

食べ物でPMS対策と改善

PMSの症状がある人だけに限りませんが、空腹時に手軽だとついジャンクフードなどに手を出してしまいがちです。

規則正しい食生活が一番なのですが、PMSの方向けの食材を紹介します。

マグネシウム

マグネシウムはPMSのイライラ、情緒不安定に効果的。
緑黄色野菜や玄米、ナッツ類に多く含まれます。

カルシウム

カルシウムもイライラによいといわれていますよね。
内分泌系に影響を与えるので、むくみや気持ちの不安定さなどにもよいとされています。

ビタミンB6

PMSによる鬱、心配性を改善する効果があります。
さんまやかつお、マグロなどに含まれます。
なお、過剰摂取は神経障害を起こすことがあるので100mg以下に収めましょう。

セロトニンでノンストレス

生理痛に弱い人はストレスにも弱い傾向があります。
外部からのストレスを受けた時にPMSの症状が悪化し、ストレスが解消すると症状の緩和がある
などPMSの症状にストレスは強く影響しています。

女性は生理前にセロトニンの分泌量が低下します。
セロトニンは体内にあることで精神の安定が図られます。
うつ病の人にもセロトニン とよくいいますよね。
セロトニンの分泌量が低下するとストレスを蓄積しやすい状態になります。
日光に浴びる、規則正しい生活を送ることでセロトニンの分泌が正常になってゆきます。

PMS改善対策のまとめ

PMSの症状や重さなど個人差があるため、参考程度でしか改善策、対策を
あげられませんでしたが、少しでも楽になっていただければ幸いです。

アロマやハーブなどもPMS改善に効果があるようですが、
自分の体質にあった改善策、対策が見つかるまでは時間を要するかもしれませんので
もう無理・・・と感じたら1人で悩まずに婦人科の受診や専門外来で相談してみてください。

最後に、生理痛緩和のストレッチを紹介しておきます。

PMSや閉経前の生理不順 不快な更年期の症状 プレ更年期にはマカがおすすめです!

PMSは私もあるので、つらさは理解できます><
PMSになってしまう原因は前述したとおりですが
更年期にもさしかかっている場合は「自律神経」が大きく関与していることがあげられます。

マカやプラセンタには自律神経を整える作用があります。
これは更年期の不調+PMSの症状にも大きく効果が期待できるもの。

当サイトでも人気なサプリはやはりマカとプラセンタです。
更年期人気サプリはこちらから