更年期障害の症状として、月経の問題もいろいろあります。
更年期前後の月経過多は、月経量が多すぎたり、月経の期間が長すぎたりする症状です。
更年期だから仕方がない、更年期だからこういう生理もある
と勝手に自己診断してしまうと危険です。
私の母が実は48歳の頃、自分で自己診断して出血量の多い生理を
放置してしまっていたのです。
結果、2週間に一度生理がきて、出血量は半端なく、仕事にも行けないほどでした。
理由は【子宮筋腫】でしたが、わかるまで1年以上苦しんでいたようです。
経血量の多くなる婦人病とは
月経が長すぎるといったばあい、8日以上生理が続くことが多いようです。
更年期の月経過多は更年期によるホルモンバランスの乱れから生じることがほとんどですが
子宮筋腫・子宮内膜症・子宮腺筋症が原因なことも考えられますので、
生理が長引く、月経時の経血量が異常に多いといったときには専門医に診察を受けましょう。
子宮筋腫とは
子宮の筋肉にできる良性の腫瘍が「子宮筋腫」です。
子宮筋腫のできる場所は子宮壁の内側・外側・筋肉層の中・子宮頸部など。
子宮筋腫の大きさは数センチからボールぐらいまで大きくなるなどさまざまなようです。
子宮筋腫は良性の腫瘍ですが、悪性に転換し癌になる、ということはありません。
だから、筋腫が発見された!と慌ててすぐに手術!と焦る必要はありません。
ですが、逆に我慢しすぎると、経血量の増加から貧血になったり、貧血から不整脈などの症状が引き起こされて、貧血や不整脈が治るまで手術もできなくなってしまう、という悪循環に陥ることもあります。
子宮内膜症
子宮内膜症とは、子宮の内膜が病気になる、異常が起きるといった病気ではなく
子宮の内膜以外(たとえば、子宮筋層や骨盤の中や腸といった場所)に子宮内膜が存在し、増殖してしまう病気です。
子宮内膜症の発生は20代にもっとも多くみられます。
子宮内膜症は女性ホルモンのエストロゲンに依存する依存性の病気なので、生理があればあるほど発育してしまいます。
子宮腺筋症
子宮腺筋症(内性子宮内膜症)は子宮筋層内に子宮内膜が入り込んでしまう病気です。
子宮腺筋症の症状は、強い生理痛や月経量の過多があります。
重い下腹部痛、月経時以外の腰痛、性交痛、排便痛で、子宮腺筋症が進行すると、強い生理痛や生理の量の過多により貧血を起こしてしまう、など、日常生活にも支障をきたしてしまったり、不妊症の原因にもなります。