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もう閉経したはずなのに、、、え?出血?
閉経後の不正出血。とても不安になりますよね。

こんな時考えられる原因は4つあります。

実は閉経していなかった、完全に閉経していなかった

タイトル通り、閉経したと思っていたのは、勘違いであった、ということです。

通常、生理がこなくなり1年経過すると【閉経した】とみなされます。
しかし、ごくごく稀ですが、1年以上あいて、また生理が再開してしまうことがあります
結果的に、生理がこない生理不順が1年あった、ということで閉経が完全になされていなかったという状態です。
もし不安があるならば婦人科に受診してみてください。

2つ目に考えられるものが【膣炎
膣から出血していることが原因ですね。
更年期以降、女性ホルモンの分泌量が減少し、膣の粘膜には潤うための成分の分泌量も減少します。
すると膣そのものの皮膚が薄くなってしまい、下着が擦れた程度でも出血することがあります
膣炎の場合には、婦人科で膣剤などの治療を受ければすぐに出血は治まります。

3つ目に考えられるのは【子宮からの出血
生理が終わり閉経しているにも関わらず、子宮という臓器はそのまま内臓にいますよね。
よって、子宮がんになる可能性もあるのです。
子宮からの出血で考えられるのは子宮体がん。
1つ目の生理が再開したのか、子宮体がんかどうか、は素人目にはわかりません。
出血したら、まず婦人科に行くことを考えましょう。

4つ目に考えられるのは【子宮内膜が剥がれおちた
閉経すると、卵巣は女性ホルモンを作ることはできませんが
皮下脂肪などから出る物質が、ごくわずかに女性ホルモンを作っているのです。
このごくわずかな女性ホルモンでも蓄積すれば、子宮内膜は徐々に厚くなります。
それが剥がれると出血になるのです
こちらも治療は特に必要はありません。

いずれも自己診断することは非常に難しいので、
閉経以降、出血があったら婦人科に即行くようにしてください。
今後の安心のためにも婦人科医で診察を受けてくださいね。

閉経したら病院に行くべき?

閉経は医師の判断があって、閉経となるものでもないのですが
本当に閉経したのかな・・・など不安なことがあれば病院に行くのもよいでしょう。

閉経自体は病気ではなく、年を取れば自然に誰もが閉経を迎えます。
しかし、閉経以降に不正出血がある場合や、子宮あたりが痛むなどの場合には
婦人科に行きましょう。

更年期障害の症状は閉経後も5年は続くといわれるもの。閉経したからといって症状がすぐにすべて治まるわけではないのです
閉経に至るまでほぼ5年かけ、女性ホルモンの減少を行い
閉経後もほぼ5年かけ閉経した体に慣れてゆくものなのです。
更年期障害の治療を継続している方は閉経後も更年期障害の症状が重ければ引き続き受診する必要があります。

閉経から5年の間は、骨密度の減少が一番急激になる時期です。
私の母は、更年期障害の症状がほとんどなかったため、サプリメントでさえも摂らなかったのですが、閉経以降、15年くらい経過してから、偏頭痛、骨粗鬆症、冷え性、関節痛にかなり悩まされています。
更年期の時期にもう少し何かしておけばよかった、と母は言います。

何かしらのサポートを更年期の時期にはしておきましょう。