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更年期にさしかかると、それまで定期的だった生理サイクルが乱れてくる
というのが大きな特徴。

生理と生理の間が短くなったり、長くなったり・・・。
日本人女性の平均閉経年齢は50歳前後。でもそれまでの間に生理不順を経験する方は少なくないのです。

「生理はいつかはなくなるもの」だとしても、生理不順に伴う体の不調。
できるだけ避けたいですよね。
もしかしたら、更年期が原因じゃない生理不順かもしれませんので
ここでは、生理不順について知っておいた方がよいことをまとめてみます。

更年期だけが原因じゃないかも?!「生理不順になる4大原因」とは?

更年期になると、というか・・・この症状が起きてきたら更年期なんですが
卵巣から作り出される女性ホルモンが40代後半になると急激に減少してゆきます。
この減少量によって更年期になったのか、なっていないのか、判断されますが
40代後半以降は更年期、として受け止めておいたほうがよいでしょう。

女性ホルモンが減少すると、生理サイクルも徐々に狂ってきます。

生理サイクルは、正常範囲で28日~35日。
個人差もあるので、38日、という方もいるでしょう。
大切なことは自分の生理サイクルが何日間隔だったか、ということ。

確実にこれは生理不順だ!という場合は他の症状の有無・強弱によって治療が必要になりますよ。

原因その1.女性ホルモンの急激な減少

生理サイクルが変ってきたら、年齢的にまず疑うべきは更年期による女性ホルモンの低下でしょう。
女性ホルモンの減少スピードは個人差が大きく、
徐々に減少してゆく人は更年期障害の症状もさほど重くはならない傾向があります。
しかし急激に減少してゆく場合には、生理不順もひどくなり、それ以外の症状も多いかつ、重くなる傾向があるため注意が必要。

生理不順だけではなく、他の更年期障害の症状が併発しているようであれば
婦人科を受診し、ホルモン値を計測し、更年期障害の症状に対しての治療を行うかどうか、を相談してみましょう。

生理のサイクルが、変わってきたら、まず疑うべきは、更年期の女性ホルモンの低下です。これは、徐々に減少していくなら、まだよいのですが、急激に減少しているようだと、生理不順はひどくなります。また、それ以外の症状も多く出やすいので、注意が必要です。

婦人科での治療は、HRT治療(ホルモン補充法)や低用量ピルの服用などがありますが、この治療に抵抗感がある場合は、漢方治療、大豆イソフラボンなどを服用する方法もあります。

いずれにしても、どんな治療を受けるかどうかは別として、まずご自身の女性ホルモンの状況を把握するために、検査を受けてみるのが得策です。

原因その2.ダイエットのしすぎ

生理不順になる原因には、女性ホルモンの減少だけが原因ではない場合も、当然あります。
そのうちのひとつが過度なダイエット。

若い女性の場合の生理不順に多い原因ではありますが
更年期の場合にも更年期太りからダイエットを頑張りすぎて体内の栄養状態が悪くなり、女性ホルモンが分泌されなくなってしまうことがあります。

更年期は、ただでさえ女性ホルモンが減少していて、身体がそれに慣れようとしている時期。
その間に、毎食ダイエット食品を使ったり、カロリー制限を極端に制限すると、ホルモンの分泌にも大きな影響を与えてしまうのです。

更年期太りが止まらないあまりに、短期間で急激な体重減少するようなダイエットは、更年期にはNG。
若い頃に比べて、更年期はエストロゲンの減少からただでさえ、髪の毛や肌に影響を与えてしまいます。

原因その3.過度のストレス

過度なストレスが続いている場合、やっぱり生理不順を引き起こしてしまいます。

ストレスは万病の元。更年期障害が起こるきっかけになるのはストレスの場合が多いんです。

家庭や仕事など、さまざまな場面で心の重荷になるようなことを抱えていると
通常時でも自律神経が乱れます。
更年期の場合には視床下部の近くにある自律神経にも影響があるため、さらに影響を受けます。
ホルモン減少でも自律神経は乱れますが、自律神経が先に乱れていても生理不順を引き起こしてしまいます。

ストレスを受けているとき、胃の形が変形するほど、ストレスの影響というのは体に大きく、ストレスは万病の元、と言っても過言ではありません。

それほどストレスは体の調子に密接に関わっており、できるだけ心の重荷を軽くすることが大切です。
思い悩む原因をできるだけ抑え、リラックスできる方法を見つけましょう!

原因その4.慢性的な冷え症による血行不良

更年期女性には多い冷え性。
手足の先が冷たい、いつも冷えている、という人は子宮も硬くなっている傾向があります。
生理時に下腹部がカチンコチンに硬くなる人は要注意!

血行不良の原因が1つになっている可能性大です。
体が冷えると末梢細胞に血が廻らなくなって冷え性を引き起こしてしまいます。
慢性的な冷え性の場合には、血行不良が子宮や卵巣機能を低下させ
女性ホルモンの分泌を妨げてしまいます。

女性にとって、冷えは大敵です。血流を良くする漢方や、全身運動をするといった対策を練る必要があります。