女性の悩みともなっているのが【おりもの】
おりものシートなど、悩みがあるからこそ販売されているのですが
このおりものは若い女性も成人した女性でも
実はひそかに悩みの対象となっています。
おりものも年齢によって少しずつ変化しているのですが
更年期世代の閉経後のおりものにはどんな特徴があるのでしょう。
おりものと女性ホルモンの関係
おりものの量は女性ホルモンのエストロゲンの分泌の影響を受けているため
初潮が始まるころから増え始め、20代から30代はおりものの分泌も最盛期となります。
そして更年期に差し掛かる40代からは徐々に減少し閉経すると、さらにおりものの量は少なくなります。
このように閉経後は本来であればおりものの量は少なくなるので、あまり見られないんです。
おりものは子宮や膣から分泌される液体。
膣内の清潔な状態を維持するための自浄作用以外にも、スムーズに受精できるように精子を助ける、という働きがあります。
おりものが閉経後は減少するため、膣内の自浄作用の働き部分が弱くなります。
閉経後におりものが増えたら注意が必要です
閉経後、おりものが増えている場合には【萎縮性膣炎(老人性膣炎)】を起こしている可能性があります。
前述したように、閉経までは膣の自浄作用によって膣内に侵入してくる細菌を防ぐ力がありました。
しかし、更年期による閉経で分泌物が減ってしまうため細菌感染を起こしやすくなってしまいます。
以下のような症状がある場合には婦人科を受診しましょう。
血が混じったピンク色や茶色といったおりものが出る場合には不正出血の可能性があります。
>>こちらの記事も参考にどうぞ。
閉経時のおりものにも注目して病気を察知
閉経時期のおりものは色や臭いから婦人病を察知することも可能です。
茶褐色のおりものは子宮頸がんや子宮体がんなどの恐れがあります。
膣内から出血がある場合にも茶褐色のおりものがでることがあります。
子宮体がんは50代の女性の多くで75%は閉経後の女性と言われています。
おりものに強いニオイや色味がある場合には婦人科を受診して検査を受けるようにしてください。
閉経後は今まで心身の至るところでサポートしてくれていたエストロゲンの分泌はほとんどなくなってしまうため、身体の様々なところに影響が出ます。
更年期の症状は閉経前よりも閉経後のほうがひどい・・・という声もよく聞きます。
40代、50代は何かと忙しくストレスもたまりやすい年齢ですが、自分の体からのSOSを機敏に察知してあげてくださいね。
おりものはこのように更年期以降も体の健康の目安にもなります。
閉経後、膣内や周辺に異常を感じたら、すぐに婦人科に受診するようにしましょう。