更年期が近付くと、中性脂肪・コレステロールの値が急上昇することがあります。
これらの値が高い状態は「高脂血症」と呼ばれます。
*日本動脈硬化学会は2007年版「動脈硬化性疾患予防ガイドライン」で「高脂血症」を「脂質異常症」と名前を変更しました。

更年期と高脂血症[脂質異常症]

更年期が近付くとなぜ、高脂血症(脂質異常症)になるのか、というと、更年期に差し掛かるということは、女性ホルモンであるエストロゲンが急激に減少するために起こりやすくなる、と言われています。

血液中のLDLコレステロールや中性脂肪が多くなりすぎる、またはHDLコレステロールが少ない状態をいいます。

高脂血症(脂質異常症)の状態のまま放置しておくと動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす原因になります。

40歳くらいまでは男性の方がかかりやすいと言われていますが、それ以降になると女性の方がかかりやすくなるようで、50歳を過ぎると女性のほうが急激に増加しています。

高脂血症[脂質異常症]の予防

illust734_thumb更年期に入るとエストロゲンが減少するだけではなく、それまでの生活習慣や運動不足が体に影響を及ぼします。
更年期障害としての高脂血症[脂質異常症]の治療としては、食事療法や運動、といった生活習慣の改善が必要となります。

更年期は女性がとても太りやすい時期で、さらに筋肉の衰えとともに基礎代謝も減少します。

基礎代謝というのは、特に運動をしなくても普通に生きているだけで消費されるエネルギーで、筋肉の量に左右されるのです。
つまり、若いころを同じ生活をしていたのでは、消費エネルギーが少ないため太る、というわけです。

基礎代謝が減り肥満になるとコレステロールや中性脂肪が増え、更年期障害も出やすくなります。
症状がひどくなると運動量が減る⇒ますます太る⇒高脂血症になるという悪循環になります。

更年期近くの年齢になってきたら、積極的にエネルギーを消費するような生活に変えてゆくことも大事になります。