女性ホルモンは卵巣から分泌され、さまざまな働きをしながら私達女性の体をサポートしてくれています。
女性ホルモンには、女性らしい体つき、肌のはり、潤い、髪の毛や骨を健康に維持し、赤ちゃんを育み出産する力など、男性に比べて女性の方が生活習慣病にかかる確率が低いのも女性ホルモンのおかげ。
人間の体は不思議ですよね。
女性の体は生まれながらに育み産むための力を備えているわけです。
美しく健康な体を持つことで結婚し、赤ちゃんを産み育てる。
そして悲しいことに、その役目が終わると、閉経に至るのです。
女性ホルモンの分泌ピークは20代
女性ホルモンの分泌量のピークは20代です。
*妊娠し、出産するまでには通常時の3倍もの女性ホルモンが分泌されます。
20代をピークに、女性ホルモンの威力にも陰りが見え始めてしまいます。
最終的に女性ホルモンのサポートが終了するのは閉経時期。
日本人女性の平均閉経年齢は50代と言われています。
初潮から閉経までに間にホルモンの力が低下してしまう時があります。
そのターニングポイントはいつなのでしょうか。
女性ホルモンの力・卵巣機能が低下するのはいつ?
女性として生まれた時から、卵巣の中に一生分の【卵胞細胞】を持っています。
って知っていましたか?
卵胞細胞から卵子が作られ、毎月の生理を起こして、子供を育むのです。
つまり卵巣内の卵子数のピークは生まれた、その時です。
その後、10代前半から半ばに初潮を迎え、卵子数は減ってゆくのです。
卵巣は卵胞数が減少すると、徐々に機能低下してゆきます。
閉経までの間に、その兆しとなるものが4回ある、と言われています。
その4回は
妊娠力の低下。20代と比べて妊娠する力が弱まり始めるのはこのころです。
30代後半から40代前半になると、妊娠を希望してもなかなか子供を授かりにくくなってしまいます。
晩婚化傾向がある日本は、この30代後半から40代前半の妊娠に関して、深刻な問題を抱えている、ともいえるでしょう。
生理の周期が乱れ、生理不順や経血量にも変化が起こり始める時。
ホルモンの分泌量が急激に減少することから更年期障害が起こるようになります。
このころには、閉経する方も多く、卵巣が老化してしまうことで、卵巣内の卵胞細胞もなくなります。
女性ホルモンの分泌もほとんどなくなり、女性ホルモンのサポートを受けられなくなるため、生活習慣病にかかりやすくなってきます。
自分の体に起こることを事前に知っておくことが 一番の予防に
女性にとって、女性ホルモンのサポート力がいかに大きいかわかるターニングポイント。
卵巣機能が低下することで女性ホルモンが乱れることが多いのですが
紹介した時期は、まさに女性ホルモンが乱れやすい時期です。
さらにストレスなどから自律神経が乱れると不調も起こりやすくなります。
女性として生きてきても、女性ホルモンがどんな働きをしているのか
どれだけ今までサポートしてくれていたのか 知らない女性はとても多く
閉経に近づいてから、あわてて調べる人も少なくありません。
自分の体、女性ホルモンについて少しでも知っておくと、これから起こる症状に対しても予防することができますよ。