HRTホルモン補充療法とは、卵巣機能の低下・欠落に伴い不足・欠乏したエストロゲンを体外から補う療法です。
ただし、乳がん、子宮内膜がん、原因不明の不正出血、血栓・塞栓症、重症肝機能障害の患者は、HRT は避けます。

 

ホルモンの補充方法

エストロゲンのみの単独療法とプロゲステロン(黄体ホルモン)を併用とする併用療法に分かれます。
さらに併用療法は連続的服用と周期的服用に分けられます。

そして、周期的服用には、5~7日間の服用を休む期間をおく方法とおかない方法があります。
プロゲステロンは、エストロゲンによる子宮内膜がんのために併用されます。
そのため、子宮筋腫などで子宮を摘出してしまった場合には必要ありません。
通常は、プロゲステロン製剤としてMPA(酢酸メドロキシプロゲステロン)の内服が適当とされています。
エストロゲン製剤、プロゲステロン製剤には、多くの種類、剤形があります。
HRT(ホルモン補充療法) の適用量に関しては十分な研究結果は得られていないため、今後の検討が必要とされています。

 

ホルモン補充療法の目的

更年期障害の治療が一番の目的のホルモン補充療法。

更年期障害は、卵巣機能の低下および停止することから起こる不定愁訴のことです。
頭痛、イライラ、めまい、腰痛、肩こり、動悸、胃もたれ、膣の乾燥による性交痛など。

ホルモン補充療法はエストロゲンの分泌低下により起こる更年期障害のさまざまな症状をエストロゲンを少量だけ補うこと緩和させることが目的です。

 

ホルモン療法は骨粗鬆症や動脈硬化にも

ホルモン補充療法は、更年期障害だけではなく、骨粗鬆症や動脈硬化に対しても効果を表します。

これらの病気は女性ホルモンの減少とともに、潜在的にスタートします。
表面に症状として現れてくるのは60代後半ですが、最終的には骨量の減少と動脈硬化の急速な進行が始まっています。

ところが骨が減りきってから、血管がちょっとした興奮でも破れやすくなってから、ではすべてが遅すぎるのです。

こうした症状が現れる前に、選対的にスタートすることを予防し、早くから完治させていくための手段としてホルモン補充療法があります。
成人病の予防を含め、更年期から老年期に向けていかに元気に生きるか、ということがホルモンを補充してあげることの最終的な目的でもあるのです。