かと思うと急に鳥肌が立つほど寒気がする。
一晩に寝汗で何度もパジャマを着替えなければならないほど汗をかく。
これらは、女性ホルモン不足で起こる典型的な初期症状です。
肌の温度のセンサーが自律神経の乱れから誤作動を起こしてしまっているのが最大の要因。
自律神経が乱れ毛細血管の拡張や収縮の調節が利かなくなることから
顔の火照り、通常なら考えられない発汗に悩まされてしまうのです。
鳥肌も皮膚から熱が逃げないように鳥肌を立てる立毛筋をコントロールする自律神経が乱れてしまうからなのです。
自律神経訓練法を基本にろいろな方法を試、自分にあうケア方法を探してみましょう。
お風呂などでじっくり試してみてくださいね。
アロマバスでゆっくり心を鎮めましょう
香りの芳香成分は嗅覚を通して脳に届き、自律神経や免疫、ホルモン系をコントロールする脳の視床下部に働きかけてくれます。
とくに鎮静効果のあるラベンダーやクラリセージ、
ほてりを鎮めるペパーミントがおすすめ。
クラリセージには女性ホルモンを調整する作用もあります。
湯船に数滴たらしてもいいですよね。
女性ホルモンに働きかけるハーブティーもあります
ハーブティーの中には血行や新陳代謝をアップして女性ホルモンの働きを活発にしてくれるものがあります。
セージやサフランがその類。
香りをしっかり味わいながら、リラックスしたティータイムを持つことでストレスも解消されますよ。
体温調節を安定し、火照りや発汗を落ち着かせる自律神経訓練法
自律神経訓練法で体温調節を安定させましょう。
緊張せずにリラックスして行うことが大切です。
慣れれば電車の中でもどこでもできるようになります。1セット5分で行ってみてください。
2.右手・左手・右足・左足の順で「重くなってきた」と意識を集中し重みを感じましょう。
3.2と同様に温かさを感じましょう。
4.心臓が規則正しく鼓動するのを意識してください。
5.呼吸を意識してください。
6.おなかが温まったのを意識してください。
7.額が涼しくなったのを意識してください。
8.最後に、手をグー、パーっと開き、大きく伸びをして深呼吸で終了です。
体質とほかの症状を照らし合わせて漢方薬を使ってみましょう
ほてりや発汗などのホットフラッシュは漢方では血(ケツ)と気(キ)のバランスが乱れて起こる、と考えます。
この2つを整える漢方薬を使ってみましょう。
便秘がちでイライラや不眠、疲労感のある人は加味逍遥散
比較的、体力のある人は桂枝茯苓丸
がっちりしていて便秘がちの人は桃核承気湯をおすすめ。
頭に上った血をスーッと下げる ツボ
自律神経を調整し、血液の循環をよくするツボを刺激してみましょう。
下図3箇所のツボをゆっくりと5秒押して離す、を5セットを目安に。
百会を刺激すると、イライラして頭に上った血をスーッと引き下げてくれます。
風池は血液の循環を促すツボです。