40代くらいからばね指になってしまう人とても多いんですよね。
私の周囲には3名もいます。やっぱり更年期以降になった人が多く、家事をする女性には厳しい状況のようです。
ばね指は指をまっすぐに伸ばすと痛い、という症状。
だから、常に指が曲がっている状態になるわけです。
実はばね指は腱鞘炎が進行して指が伸びなくなるものなのです。
手を繰り返し使用することで機械的な刺激から腱周囲組織に加わり炎症を起こしてしまうのです。
ばね指の原因
ばね指の好発年齢はやはり更年期以降の女性。
女性ホルモンの分泌量が原因なのではないか?
と言われているものの、残念ながら医学的な答えはまだ出ていません。
更年期以降の女性が好発年齢ではありますが、妊娠初期の妊婦さんや産後の方にもばね指を多く発症することも傾向としてわかっています。
これによってばね指は女性ホルモンのバランスが崩れることが関係しているのではないか
と言われています。
妊娠中は女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量はなんと通常3倍にも多くなります。
つまり、女性ホルモンの分泌量の変化がばね指の発症に関して何等かの影響があるのではないかと思われますよね。
ばね指とはどんな病気?
ばね指はスプリングフィンガーとも呼ばれています。
文字通り指がバネのようじ弾ける症状を引き起こしてしまう指関節の病気。
ばね指は指の関節の動作に関係する【腱】に炎症などが起きることが主な原因。
ばね指は医学的な正式名称は【狭窄性腱鞘炎】です。
ばね指の主な症状
ばね指は指にある腱の中でも 指を曲げる動作に関係する屈筋腱(くっきんけん)と呼ばれる腱組織の指関節の可動部分に初期症状が起こります。
指がバネのようにビーンと張る症状が最大の特徴。
これは腱内部が炎症を起こし、炎症部位に発生した【結節】がひっかかることが原因です。
一定の規則性のある症状ではないため、個人差がとても大きくなります。
初期症状を確認し、数年経過した時に強い痛みが出てくるケースもあり
それもまた、ばね指の大きな特徴です。
寝起き時の朝に指関節が痛む独特の症状は結節が原因
朝、起きると手の指がこわばる感じがする
この指のこわばりの原因は指関節の炎症によって
腱鞘内の結節が関係している可能性があります。
しかし、この症状だけでばね指である、とは決定づけられません。
ばね指の場合には、指を伸ばそうとすると強い痛みを感じます。
特に寝起き時などに痛みが強い傾向があります。
ばね指を予防しましょう
ばね指を予防するためには指の使い過ぎに注意すること。
指の関節は自分で感じている以上に、日々常に酷使されています。
何をするにしても指は使いますよね。
特にデスクワークなどでパソコンを利用する仕事の場合、指の関節への負担は大きいのです。
タイピングなどの軽い運動も繰り返し継続的に負担がかかることで
ばね指の炎症を発症する要因となります。
主婦の方は日常生活の家事も大きな負担となるので、ばね指がある方はゆっくりと行うこと。
また痛みがある場合には一時的に指を固定し、氷水などで冷やす
といった応急的な処置をこまめに継続していくことが大切な予防法となります。
これだけでも関節内に発症しはじめる炎症を早期に食い止める事が出来ます。